第1回シングルマッチ2chリーグ 第4ブロック寸評 |
■―FBC NEWS― |
元アーキテクトにして、フォーミュラF解説者のフェルノ・ルカーチが フォーミュラF・2chリーグの試合を解説する、「2chリーグ・タクティクス」。 今回取り上げる試合は「Cruel」の「クルーエル」対「ブラックフォース」の「ブラックフロッグ」です。 −機体寸評− −クルーエル− −フェルノ・ルカーチ− 「脚部は中量二脚。両手にマガジンレスのスナイパーライフル、コアは最軽量の標準型。 格納武器にASTハンドガンを装備した機体だな。 戦略としては引き撃ちスナイパーを基本としているのだろう。 EOではなく標準型のコアで格納を選択しているが、これはASTハンドガンを信頼してのものなのか、 はたまた格納から武器を取り出すまでEOを使うような距離に対峙するつもりがないのか。 攻撃能力を全て両手に集約したシンプルな機体だ。武装選択がまったく存在しない分、 AIも射撃に専念してくれるだろうな」 −機体寸評− −ブラックフロッグ− 「脚部は重量4脚。両手に新型バズーカ、コアは重量標準型。 コアは格納タイプだが、何も搭載していない。 攻撃方法がバズーカのみとは、コンセプトがはっきりしているな。 外装パーツも速度を捨てて、正面からの撃ち合いに耐えられる重量級パーツで構成されている。 バズーカを主役とするために他の全てが調整されている機体だ。高い攻撃効率が期待できるだろう」 −試合内容寸評− 「弾幕を無視して攻撃を続けたブラックフロッグが勝利したな。 ブラックフロッグは両手のバズーカで撃ち合いを完全に制した。 これは攻撃効率もさる事ながら、命中時の反動によるところが大きい。 反動で相手が固まれば、次弾の命中率が高くなるのはもちろんだが、 相手の移動計画も大きく崩せる。 ブラックフロッグの高くない移動能力が、この点によって補われている事を強調したい。 クルーエルは中盤までなかなかいい距離を維持できていたが、 障害物に邪魔をされ、あっさりと接近を許してしまった。 弾幕は展開していたのだが、相手のAIが攻撃を無視するセッティングだったため、 効果はほとんど無かったようだ。 クルーエルの主武装であるスナイパーライフルは、攻撃力と命中率が両立している優れた武器だ。 しかしバズーカのような反動は全く無い。 その点を考えると、クルーエルには武装で相手の動きを制限する能力が足りなかったと言えるな。 今後は主武装の弱点を補助武装で補うような機体構成が必要だろう」 緻密な機体構築が勝敗を分ける (FBC:G・オシブ) |